生活クラブって実際どうなの?
我が家は生活クラブに加入して3年以上になります。

正直なところ、私自身はそこまで「食の安全」にこだわりはなく
「買い物を届けてくれるのはラクだし、まあ使ってみるか…」
という程度の気持ちで使いはじめました。
が、使ってみたところ、便利だわ美味しいわですっかり手放せなくなってしまいました。
この記事では、生活クラブを実際に3年使ってみた感想や、メリット・デメリットを率直にお伝えします。
他の食材宅配サービスについても知りたい方は、こちらの記事でまとめています!
生活クラブの概要
生活クラブって何ぞや?というと、生活クラブは生活協同組合(生協)のひとつです。
営利を目的とする企業ではなく、組合員の「出資」「利用」「運営」によって成り立っている組織です。
そのため、生活クラブを利用するには「組合員」となり、加入時に出資金1,000円と毎月1,000円の積み立て増資を行わなければいけません。
※積み立て増資の額は一部地域では異なります。
生活クラブの3つの魅力
生活クラブの魅力は以下の3点。
- 肉、牛乳など食材がおいしい
- お手ごろな価格設定
- 配送時に段ボールゴミが出ない
順に見ていきますね。
肉、牛乳などの食材がおいしい
平田牧場の豚肉なしではいられない体に
噂には聞いていました。「生活クラブで買える平場牧場の豚肉はおいしい」と。
そして実際に食べてみること1年。



もう、こうも味が違うのかと。
近所のスーパーで売っている豚肉とは全然違って、旨みがつまっています。
だから、ただ焼いただけでじゅうぶん美味しい。
こちらはとんかつ用のロース肉に塩をふって焼いただけ。脂がね、とろけるように甘いんです…
塊肉をオーブンに突っ込んで焼いただけで、目が真っ黒になって一瞬意識が飛ぶほどおいしい。
平田牧場の豚肉でつくったベーコンがまた風味豊かでおいしくて、もう戻れません…
「今日はもうまったく何も作る気が起きない…」というときのお助け品がこちら。
平田牧場の子ども用「レトルトカレー」と「レトルトあんかけ丼」です。
冷凍ごはんとともにチンして子供に出すだけ。いままで何度助けられたことか。
初めて味わうパスチャライズド牛乳の新鮮なおいしさ
私はいままで牛乳がそんなに好きではなく、成長期を過ぎてから積極的に飲むことはほとんどありませんでした。
しかし、生活クラブのパスチャライズド牛乳を飲んでみて、カッ!!と目が開きました。
市販の牛乳特有の、いわゆる乳臭さがない。ものすごくスッキリした味で、
えっ!?牛乳って本当はこういう味だったの?
いままで飲んできたものは何だったの?というくらい、味が違う。
これまで「おいしい」というのはイコール「味が濃厚」だと思っていましたが、この牛乳はむしろ
「雑味を取り除いて本来のクリアな味にした」という感じ。
スッキリして飲みやすく、私が「牛乳は苦手」と思ってたのはあの乳臭さのせいだったんだな、と感動しました。
おもしろいのが、このパスチャライズド牛乳、冷たい状態で飲むとスッキリさわやか!な飲み心地なのに
常温または温めてから飲んでみると、すんごく甘く感じられるんです。
夫に温めたパスチャライズド牛乳を出してあげたら



と驚いてました。
そのまま食べておいしいトマトケチャップ
生活クラブで人気の品のひとつが、トマトケチャップ。
酸味が控えめで、トマトのうまみが「これでもか!」というほどギューッと詰まってます。
これもまた市販品とは全然違う、そのまま食べておいしい完成された味。
もう1年リピートしていますが、いまだに食べるたびに美味しさにしみじみします。
お手ごろな価格設定
生活クラブの豚肉や牛乳は美味しいだけでなく、かなりのお手ごろ価格。
豚肉なんてうちの近所のスーパーよりほんのちょっと(5%~8%)高いぐらい。
場合によってはスーパーより安いこともあります。



牛乳はもう少し割高で、市販のちょっといい牛乳よりさらに2割弱お高め。
市販品とは味がもうまったく違うので、お値段が違うのも相応と思ってます。



我が家は生活クラブの牛乳は週に2本までと決めて、それ以上必要になったら普通にスーパーで買い足してます。
配送時に段ボールゴミが出ない
地味にうれしいのが、配送時に段ボールなどのゴミが出ないこと。
生活クラブは自分たちで配送サービスも行っているので、配達員の方が到着したら、注文した品をひとつひとつ手渡ししてくれます。
毎週、食材が届くたびに段ボールをつぶして収納して…ということがないので気がラク。
使い終わった牛乳ビンなどのビン類、卵のパックなどはリユースのため回収してくれるのも何気に嬉しいポイントです。
私はそんなにエコな人間でもないんですが、やっぱり毎週毎週、3人家族の出すゴミの量に辟易しています。
なので、ゴミが減らせるってやっぱりありがたいんですよね。
生活クラブのデメリット
生活クラブを利用しているうえで「ちょっと不便だな~」と感じたのは以下の点です。
- 配達日時が指定できない
- カタログ・パンフレットの量と種類が多い
- 取り扱いアイテムは毎週同じものがあるわけではない
- 決済方法が銀行引き落とし(または郵便振替)のみ
やっぱり、営利を目的とした企業ではないので、痒いところに手が届くほどのサービスは提供していません。
私としては「それはそれでいいか」と思っています。
以下、ひとつずつ解説します。
配達日時が指定できない
生活クラブでちょっと不便な点のひとつが、配達日時が指定できないこと。



これは地域ごとに配達コースが決まっているためで、原則的に配達曜日・時間の変更はできません。
とはいえ、日中は仕事に出ていて受け取れない!という場合は、配達品の置き場所を指定することで対応してもらえます。



保冷箱や保冷剤はたいてい生活クラブで用意があります(各地域ごとにちょっと対応は異なるかもしれません)。
生活クラブで用意してくれる保冷箱にはカギがないので、食材を玄関に置きっぱなしにしておくのが気になる場合は、自分で鍵付きのクーラーボックスを用意するのがおすすめ。
カタログ・パンフレットの量と種類が多い
毎週生活クラブから届くカタログやパンフレットが、なかなかの量です。
- 食べるカタログ(食材、飲料、キッチングッズなど)
- 着るカタログ(洋服、下着、靴など)
- すくすくカタログ(粉ミルク、おむつ、子ども用おやつ、レトルト食品)
- キレイになるカタログ(スキンケア用品、化粧品)
- 楽しむカタログ(CD、本、観光ツアー)
- 暮らしのカタログ(除湿剤や掃除用品など)
- 保険や電気の案内
- (月に1回)冊子
その他、地域ごとのイベント案内やお知らせチラシなども入っています。
うちは生鮮食品ぐらいしか注文しないので、こんなにたくさんの紙をそのまま捨てるのはちょっと心が痛みます…。かさばるし。
しかし、生活クラブには年配の組合員の方もたくさんいらっしゃるので、紙のカタログはなくすわけにはいかないんでしょうね。
それにしても、服から美容品から生活雑貨まで、ほとんどの生活必需品が生活クラブで買えちゃうんですね。
これはこれで便利だろうなと思います。
取り扱いアイテムが毎週同じものがあるわけではない
「あっ、トマトケチャップ切れちゃった。注文しよう」と思っても、毎週同じものを扱っているわけではありません。
調味料や乾物などでも、アイテムによっては隔週ごとの販売だったりするので、欲しいときにすぐ注文できない場合があります。
気づいたときに早めに注文しておく…ことができればいいんですが、私はいつもストックの注文を忘れてスーパーで買い足すはめになっています。
決済方法が銀行引き落とし(または郵便振替)のみ
支払い方法が銀行引き落としのみです。
また、加入してから銀行登録の手続きが完了するまで1~2カ月かかることがあります。
そのため、最初の1回か2回は、ゆうちょ銀行の払込用紙で支払いをしないといけません。
これはかなりめんどくさかったです…。
私としては銀行引き落としではなくカード支払いの方がありがたいんですが、これもまあしょうがないですね。
生活クラブはこんな人におすすめ
生活クラブは
・ごまかしのない、安全なものを食べたい
・持続可能な社会に向けた取り組みや環境問題に関心がある
という方だけでなく、
・おいしいお肉や牛乳が食べたい
・手ごろな価格で生鮮食品を届けてもらいたい
という方にもおすすめです。
生活クラブのビジョンは志あるものですばらしいのですが、私自身はさほど国産、無添加、減農薬にこだわってはいません。
私が続けているのは「おいしいものが手ごろな価格で手に入る」から。
ここだけの話、「平田牧場の豚肉を買う」ためだけでも加入する価値はあると思ってます。
生活クラブを利用することで、思いもしなかった新たなおいしさに出会えますよ。